2年連続5回目のノロ

年末にノロっぽいものにやられた。「っぽいもの」と書いたのは、ノロかどうかは医者でもわからないからだ。
それをちゃんと調べるには時間がかかる。でも、症状から言えばノロだし、ノロなら2~3日もすれば治る。わざわざノロかどうか調べる必要もない。結果的には症状やらなんやら含め、ノロに違いなかったのだろうと思う。

30日の朝から下痢だった。ただ、ボクは一ヶ月に１〜２度はこの手の頻度の下痢はやってるんで、今回もそれかなと思ってはいたのだけれど、どうも今回のは様子が違う。頻度が凄まじい。腹痛はないけれど、ほぼ水状態で数十分に一度はトイレに駆け込む。吐き気はないし、牡蠣も食べてないので、ノロではないだろうと思っていた。熱を測ってみてが、その時は平熱だった。

昼から妻と買い出しに繁華街に出かけた。クルマを運転している時も時折、便意が襲ってくるのだが、ぐっとこらえるとそこはなんとかなる。腹痛はなく、便意も一瞬急激にやってくるだけなのでなんとか堪えられた。
百貨店に入ってからは便意が来たら、トイレに駆け込むということを繰り返していたのだけれど、だんだん身体が怠くなってきた。吐き気と頭痛もやってきた。妻が色々なものを買いそろえてる間、ボクはトイレ脇の椅子で休ませてもらうことにした。年末の妻との買い出しは、実はボクはけっこう好きな行事の一つなのだけれど、それがこの体たらくだ。情けない。

家に帰って熱を測ると、37.4で、妻からは、ほらまた風邪ひいたと少し呆れられた。そのままボクはダウン。何度か水分補給やらトイレやらで起きて熱を測るが、そのたびに熱は上がっていって38.1まであがった。
去年のノロのときは39まで上がったし、38台でまるまる1日続いたので、その時に較べれば随分ましなのだけれど、しかし、せっかくの年末の休みで、あまり一緒の時間をとれない妻とも時間が取れると喜んでたのにこの様だ。よりによって・・・。

翌朝起きてみると、頭痛はあるけれども、身体の節々の痛みは随分解消されてた。熱も平熱よりは少し高めだけれど落ち着いている。下痢も昨日ほどではなく、頻度も随分落ち着いた。回復の兆しだ。

と思ったら、

なんと同じような症状が妻に出てきた。妻は昨晩から激しい下痢になり、熱もでてきたとのこと。１日遅れで同じ症状。ボクはこの時、これはノロだと確信した。
実は、28日に妻は友達ら数人と家で牡蠣パーティーをやってたのだ。ボクは牡蠣は食べてはいないのだけれど、多分、原因はその牡蠣に違いない。

31日の朝に、妻とボクはとにかく薬だけでも貰っておきたい病院に行ったのだけど、その時、先生は「おそらく先にノロウィルスに感染したのは奥さんの方だったんでしょう。で、それが旦那さんに感染して、発症が旦那さんのほうがたまたま早かったとか、そういうことなんじゃないでしょうか」というようなことを仰ってた。推測にすぎないけど蓋然性は高い。妻の友達たちにも聞いてみたら、はやり同じような症状だということだった。
妻は東北の出身で、子供の頃から牡蠣は食べ慣れている。ボクなんかよりずっと耐性ががあるはずだ。それでもやっぱり体調やら免疫力やら、色々なものが重なるとやられてしまう。ノロウィルスってのはほんと恐ろしい。

「ノロっぽいもの」にやられたのは、これが5回目だ。実は、去年の年末も今年よりもう少し早かったけどやられた。
去年でいい加減懲りたボクは、それ以来、牡蠣は一切口にしていない。よほど長い休みがあり、最悪ノロにやられてもいいやと覚悟を決めた時まで牡蠣は食べないと誓っている。牡蠣は大好物だったのでそれを口にできない辛さはなかなかのものだけれど、しかし、ノロの辛さは、それを軽々上回っている。本当に辛い。
初めての時が一番辛かった。高円寺のボロアパートに独り暮らしだったということもあるだろう。精神的にも肉体的にもかなりキツかった。病院にも行く余裕もないほどの激しい下痢と嘔吐で、部屋がひっちゃかめっちゃかになってしまった。
二回目は二回目で、京都のボロ長屋で辛かった。この時は、同居人がいたのだけれど、問題はトイレが家の外にあり、汚い和式便所だったということだ。寒いは臭いは汚いわで、なかなか惨めな経験だった。
過去四回は牡蠣を食べたことが原因だろう。すべて牡蠣を食べた翌日から２日後に症状が現れてる。
今回は、ボク自身が牡蠣を食べたわけではなかったけれども、結果的には感染してしまった。なんというか、ボクはノロには本当に相性が悪いというか、弱いんだろう。相当気をつけないといけない。
まぁただ不幸中の幸いというか、ボクの方は今回は過去四回に較べれば、かなり楽な方だったと思う。下痢や頭痛は多少はあったものの、ほぼ１日で体調は戻ったし、今回は吐き気はそんなになかったからだ。しかし、妻の方は、直接牡蠣を食べていたからかどうかは定かではないけれど、まだ体調は回復してない。辛そうだ。早く元気になって欲しい。

結局、この年末年始はほとんど外に出ず、大半を布団の上で過ごすというある意味「寝正月」となってしまった。
毎年恒例の下鴨神社への初詣にも行けてない。
今年は、ボクも妻も本厄っぽい。年始早々いきなりこんな困難をぶちかましてくれるとは。早く厄払いに行かねば。
（※親族に不幸があったので、年始の挨拶は控えさせて頂きます。）