検索エンジンからの取りこぼしをなくす
12月7日時点、Googleで「PSP」を検索すると1位は、プレスリリースのページだ。
携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)商品発表
http://www.playstation.jp/news/pr_040512_psp.html
プレスリリースのページはたいていの場合、商品ページが出来る前に公開される。
話題の商品になれば各ニュース媒体などでも取り上げられる。
ということで、しばらくの間はこのプレスリリースページが検索結果の上位となるケースは少なくはない。
「PSP」の場合は、2位にPSP(TM)(プレイステーション・ポータブル)のページがヒットしてくるのでまだましだが、下手に商品ページをオールFlashなんかでつくってしまったせいで、プレスリリースページしかヒットしないなんてことは実はよくある。
このPSPのプレスリリースページでもそうだが、本来見せたい商品ページが公開されたなら、プレスリリースページからもリンクを設けてやるべきだろう。上部にひっそりと配置された「サイトマップ」「サポート」「HOME」のユーティリティっぽいメニューや、プレスリリース下部に配置されている「お知らせ一覧へ戻る」などのリンクだけでは不十分だ。
お客さんの中には、とにかくトップページを検索エンジンの上位にヒットさせたいという要望を持つ人が多い。
しかし、このPSPのケースでもそうだけれど、すでに検索エンジンからのアクセス経路があるページがきちんとナビゲートで出来ていないケースは多いのだ。
SEOで上位表示を考える前に、まず今、検索エンジンからどのページにどんなキーワードで訪れているのかを理解し、そこで取りこぼしをしていないかどうかをチェックしてみるほうが、余程効果的な場合もある。
2004年12月03日
ネットイヤーのビューティーゲット
最近、ネットイヤーはいい仕事しているんじゃないかと思う。 一時期はえらく悪評高かったのだけれど。ソラン傘下に入ったときは、どうなるかと思ったけど、頑張ってるなぁと思う。好き嫌いは分かれるかもしれないけど、ボクはKDDIのサイト、けっこう好きなんです。
さて、最近事業領域の拡大に余念がないネットイヤーさんですがこんな自社サービスも始めたのね。
ビューティーゲット
http://www.beautyget.com/
美容整形関連の一括資料請求サイト。
しかし、このサイトのフッタ。
<H2><font color="#ff8855">ビューティゲット 美容整形・美容医療サイト</font></H2>
こんな感じの記述があるわけですが、tableのbgcolorが「#ff9900」なんで、ほぼ同系色で見えなくさせとるわけですねぇ。完全に見えなくしちゃうとスパムになっちゃうんで、少し色合いを変えてるだろうけど、どっちゃでも一緒ですわね。ユーザーには見えなくさせようという意図が感じられるし。検索エンジンがスパムと判定するかどうかは知らないけど。
ウェブ制作会社が、この手のサービスを始めるのは珍しくない。結局、ウェブ制作というのはどこまでいっても労働集約型の仕事だろうし、ある規模を超えると、成長率を確保するのは大変になる。成長率を確保したいのは、上場を狙っているということもあるからだろうけど。ウェブ制作とか、その周辺だけどの請負型のサービスラインナップだけでは、成長性を見せるのは難しいんじゃないかと。IMJがコンテンツ事業に参入しているのもそうだろうし。
ネットイヤーはここのところ立て続けに業務領域を拡大している。
ネットイヤーグループがデータベースマーケティング事業に本格参入
http://www.netyear.com/about/press/2004/20041119.html
ネットイヤーグループが検索エンジンマーケティング (SEO/SEM) 事業に参入
http://www.netyear.com/about/press/2004/20041125.html
プロモーション、ダイレクトマーケティング系の事業の強化か。「一括資料請求サイト」ってのもその一貫として、自社メディアとして持ってるとウェブ構築の営業面でも有利に働くと判断したのかな。
2004年12月02日
旅行版グーグル 大手サイト追撃
日経産業新聞に「旅行版グーグル大手サイト追撃」という記事。
旅行版グーグルとは何のことはない横断型の旅行サイト検索エンジンだ。
AOLが買収したカヤックは60を超える「ネット予約サイトが提供する航空運賃やホテル宿泊料などの価格情報を一覧表示する」横断型の旅行専門検索サービス。
旅行サイトは各社独自でホテルや航空会社と提携し、価格競争にしのぎを削っているため、サイトのよって宿泊料金などが大きく異なる場合が少なくないらしい。そのため、利用者は平均3~4の旅行サイトを見比べて予約しているという調査結果もあるとのこと。
カヤックのようなサービスを利用すれば、利用者はあちこちの旅行サイトを比較検討する手間が省ける。
カヤックは実際ちょい使ってみたのだが、最初はかなり重い。串刺しで検索して、マージしたりするためだろうか。ただ、一度設定が決まってしまえば、比較検討はすこぶる快適だ。
トラベロシティ | 登録ユーザー4400万人。2003年度売上高は40億ドル |
オービッツ | 契約航空会社 455者、レンタカー会社22社 |
エクスペディア | 全米4位の規模 |
プライスライン | 2003年度売上高1200万ドル |
こういうサービスは別に目新しくはない。日本でも古くからある。技術的には進化しているけれど根本のモデルは同じだろう。
横断型の比較検討サイトとしては「価格.com」や「アラジン」、「ECナビ」「ベストプライス」も同じようなものだろうし、ディプが買収した「ジョブエンジン」なども同系サービスだろう。 ビジネスモデルは微妙に違うけれど、これらのモデルが行き着くのたいていの場合、広告費だ。利用者から利用料をとるというモデルは成立しないだろう。PPCのようなモデルか、アフィリエイトのような成功報酬に近いモデルとなる。(トクーは、利用者からお金を徴収して成功しているけど、これはちょっとモデルが違うだろうし)
ただ、「旅行版グーグル」が他の分野に比べて魅力的なのは、「旅行」という体験中のその選択肢の多さと、各イベント間での連携の複雑さにあるのではないかと思う。行く場所から期間、移動手段、交通手段、目的、食事、イベント、予定.... 「旅行」をデザインするのはけっこう大変だ。いくつか選択肢があって、どれかを選べば良いというだけに留まらず、1つの選択にはさまざまなイベントが関係してくる。 これらまで処理できれば、それはたいそう便利なものだと思う。
旅行検索エンジンは確かに便利だが、各旅行サイトポータルもほったらかしにしておくわけがない。横断型旅行検索サイトにとって、旅行会社各社からクロールを拒否されてしまうとどうしようもなくなる。スクレイピングだけでは限界だろう。個人的に楽しむレベルを超えて(どの範囲を言うのかはよくわからないが)、スクレイピングで集めたデータを素にしたデータベースは、おそらく著作権にもひっかかる。
旅行検索エンジンが人気
http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20041130106.html
こちらの記事では「トラベロシティ社、オービッツ社、エクスペディア社は、クローラーによる巡回を許可する検索エンジンをこれまで以上に厳しく選別し、一部の検索エンジンに対してはデータの利用を禁止した。」とある。大手旅行会社のデータが使えなくなれば、横断検索の意味はほとんどなくなる。 ま、しかし最終的に勝つのは、利用者が本当に便利だと思うサービスだろう。いくら大手が牽制をしてきても、横断型の旅行検索サイトがきちんとユーザーに理解され、それがユーザーにとって欠かせないものになれば生き残るだろう。
そういえばTravelXMLの実証実験も着実と進んでいるようだ。TravelXMLによって標準化がなされることは、旅行業界全体にとって益になるのだろうが、当然第三者がこれらのデータを利用しようと思うと課金されるだろうなぁと。
2004年11月26日
Firefox機能拡張
Firefoxの調子が悪い。いざというときのために現時点で入れてる機能拡張をメモ。
- All-in-Oneジェスチャ
- マウスジェスチャ機能。必須。
- Tabbrowser Extensions
- タブブラウジングの機能を拡張してくれる。
- Sage
- RSSリーダー。元RSS Reader Panel。
- ブックマークを開いているときにショートカットでSageに切り替えられないのが辛い。
- Content Holder
- ブラウザを上下、左右などに分割。
- ScrapBook
- Firefox版の「紙」に近いもの。
- Slogger
- Google Desktop SearchでFirefoxの履歴を検索できるようにするために導入。
- BookmarkBackup
- その名の通り。Bookmarkのバックアップをとってくれる機能拡張。
- Copy URL+
- 見ているページのタイトルやURLをクリップボードにコピーする。意外と便利でよく使う。
- Google Pagerank Status
- 信憑性とかはよくわからないけど、とりあえずPRを見るために。
- Text Link
- 全角URLをリンクのように。
- XUL/Migemo
- ローマ字のまま日本語をインクリメンタル検索するためのツール。
- Web Developer
- IEのWeb Accessibility Toolbarと似たようなもの。
- User Agent Switcher
- そのまま。User Agentを切り替える機能拡張。
- LiveLines
- SageやらBloglinesやら
- Download Manager Tweak
- ダウンロードマネージャーの機能拡張。
- BX:
- ブックマークサイドバーの機能拡張
- Popup ALT Attributes
- alt属性のポップアップ表示
- Show Old Extensions
- 0.9.x非対応の拡張を拡張マネージャに表示させるためのエクステンション
- IE View
- 今見ているページをIEで見る。マウス右クリックでIE起動。
- Mozex
- テキストエリアを任意のエディタで開く。
- Super Drag and Go
- テキストをドラッグ&ドロップすると、検索が実行される。
- SearchStatus
- PRやAlexaランキングなどを表示
- IE Tab
- Firefoxのタブ内にでIEを起動できる。
- LiveHTTPHeaders
- ヘッダ情報を見る
- dragdropupload
- フォームからのファイルアップロードなどが楽になる。
他、検索プラグインはかなりの数入れてる。辞書、郵便番号検索、地図、はてな、blog検索などなど。
2004年11月25日
ECサイトの多店舗展開
同サイトのストアは、PC からゲーム・おもちゃなど全部で19種類。各ストアごとに カテゴライズされた RSS 配信、ATOM 配信、トラックバック受付を行い、ユーザーは各 ストア Blog の最新情報などが時系列で一覧できる。ムラウチドットコム ストアブログは、メインサイトの方を補完するサイトですかね。厳密に言えばEコマースサイトではないと思う。メルマガの変わりみたいなものだろう。ブログのこういった使い方は増えてくるんだろうなぁ。